前回のあらすじ
かぎ針編みにおける初心者卒業の基準ってなんだろう?
わたしは円形モチーフが間違えずに編めるようになったらだと思う
結局は本人の気持ち次第なんじゃないかな
自己申告制なの?
前回はこちら
「ライオンとひまわりの2wayざぶとん」作り方の流れ
- ライオンの顔を編む
- ライオンのたてがみを編む ←今回はココ!
- ライオンの顔パーツ(耳、目、鼻、鼻下)を編む
- ひまわりの花芯を編む
- ひまわりの花びらを編む
- ライオンとひまわりをくっつける
前回編んだライオンの顔から続きで、編んだ糸は切らずに、たてがみを編んでゆきます。
ライオンのたてがみを編もう!
ライオンのたてがみは、長編みで三角形を繰り返しながら編んでいくのですが、三角形の中心部分だけは長編みの引き上げ編みで編んでゆきます。
“長編み + 引き上げて編む = 長編みの引き上げ編み” になるよ
この長編みの引き上げ編みというのが、ちょっとクセのある編み方で、今回はその解説を交えつつ、実際に編んだ様子を紹介してゆきます。
長編みの引き上げ編みの編み記号の詳しい見方
長編みの引き上げ編みの記号は、長編みの記号の下の部分にクルッと丸いのがついています。
マウスで書いた、長編みの引き上げ編みの記号(雑ですみません…)
画像のとおり、長編みの引き上げ編みは「表引き上げ編み」と「裏引き上げ編み」の2種類があります。
丸の左部分が空いているのが表、右部分が空いているのが裏になります。
編み図記号は、「左右」が「表裏」になると考えると覚えやすいかも
で、今回作る作品の編み図をみると、全ての引き上げ編みの編み記号が、表引き上げ編み表記になっています。
なので、全て表引き上げ編みで編んでいけばいい…というわけではなく。
編み図は通常、表側から見た状態で書かれているので、裏側から編む場合は、表と裏が逆になります。
つまり、
- 編み図が「表引き上げ編み」表記で、表側から編む場合
→表引き上げ編みで編む - 編み図が「裏引き上げ編み」表記で、表側から編む場合
→裏引き上げ編みで編む - 編み図が「表引き上げ編み」表記で、裏側から編む場合
→裏引き上げ編みで編む - 編み図が「裏引き上げ編み」表記で、裏側から編む場合
→表引き上げ編みで編む
と、こんな具合になります
なので、この編み図の場合、実際に編むのは…
こうなります。
編み図を見たまんま編むんじゃないんだ
実際には編み図通りに編んでいるんだけれどね。こういうルールを知っていないと分からないね
細編みや長編みなど多くの編み方は裏表とか関係ないから、いつもならこのあたりを意識する必要はないもんね
引き上げ編みの編み方/裏と表の編み分けのコツ
下の編み目を拾うとき、一般的な長編みなら前段の目を拾いますが、引き上げ編みの場合は足を拾って編んでゆきます。
引き上げ編みの編み記号は、丸が前段の編み記号に引っ掛けるように書かれていますが、まさにそんな感じ。
前段の足さえ拾えれば、編み方自体はそんなに難しいものじゃないけれど、拾う方向が「どっちだっけ??」って迷いやすいよ
引き上げ編みは、足を拾うため、どの方向からかぎ針を入れたらいいかが分からなくなりやすいです。
実際に編んでみて感じた、わたしなりの表裏の違いというか、目安は、
表引き上げ編み:足を凸らせる(前に出す)ようにしてかぎ針を入れる
裏引き上げ編み:足を凹ます(後ろにする)ようにしてかぎ針を入れる
と、考えて編むと分かりやすいかなと思います。
完成イメージを見ながら、どこを凸凹するようにしたいかを意識しながら編んでいくと良いかもです。
これは、裏引き上げ編みをするときに、前段の長編みの足の部分にかぎ針をいれているところ。
裏引き上げ編みは、足にかぎ針を入れるときに、かぎ針を一度裏側に持っていかないと針を入れられないので(人によって違うかもしれませんが…)、「裏引き上げ編みの時はかぎ針を裏に回す」と覚えるのもいいかもしれません。
足を拾ったあとは、糸を長めに引き上げます。(引き上げ編みと言われる所以)
そのあとは、いつも通りの長編みをして、
できた!
下の編み目が若干凹んでいるが分かるでしょうか?
裏(編んでいる側からすると裏だけど、実際は表側)はこんな感じ。
画像だと分かりにくいですが、引き上げ編みをしたところは凸ってなっています。
たてがみを1つ編み終わったところ。これが1模様となります。
真ん中が凸っているのが引き上げ編みをしたところです。
この模様を円に沿って繰り返しながらぐるっと一周編んでいけば、たてがみは完成となります!
一難去ってまた一難…
今回の山場は引き上げ編みだったから、これさえキチンと出来れば、あとは楽勝だよね
そうでもなく…
うん?
実は、たてがみの最初と2つ目の模様を編むとき1目編み飛ばしていたので(下の画像参照)、例のごとく編み直しがあったの…
い つ も の
あと2模様編めば完成って時に気づいたので、ほどいた毛糸の量がえぐかったです
このほかにも、半目拾うべきところを全目拾ってしまい結果的に再度編み直し…など色々ありましたが、先のことに比べれば些末なことなので割愛。
たてがみは7目で1模様なので、1目ズレただけでも、一目で形がヘンなことが分かります(ひとめなだけに)。なので、今のうちにちゃんと直すようにします。
編むこと自体は苦ではないしむしろ好きですが、1時間半かけて編んだものが無駄になるのはもったいない気がしますね。
それはそれ、これはこれというやつだね
そうとも言うのかな??
と、いうわけで、1度ほどいて編み直して完成させたのがこちら。
表側
裏側
大きさは直径36.5㎝。結構な大物です。
たてがみが無事できたので、次は顔パーツを作ってゆきます。
今回の参考書籍